米寿のお祝い

人の一生の中にはいろいろな祭事があって、そのひとつひとつの節目を大事にする風習が昔々から言い伝えられて、いまもなおその風習は残っています。そのお祝い事のひとつに米寿の祝いがあります。これは八十八歳のお誕生を迎えたおじいちゃん、おばあちゃんの長寿をお祝いする行事で、いろんな地域でお祝いの仕方がさまざまだと思います。
今週末は夫のおばあちゃんの米寿の祝いを彼の実家で催しました。おおばあちゃんは耳も遠くなってきて、話しかける私たちと話がかみ合わないこともしばしばありますが、それでもよくしゃべり、よく食べ、そして、まだ自分で歩けることが何よりも幸せなことだと、私は思います。おばあちゃんの娘やたくさんの孫やひ孫と一緒にお祝いをしてもらって嬉しいと何回も何回もお礼をいっていた、おおばあちゃん。「みなが集まったのも、おばあちゃんが達者で長生きしてくれたからこそだよ」と、といっていた義妹の一言がとてもこころに残ったお祝いになりました。